第3回:グノーシア(77点)
第3回:グノーシア(77点)
購入ハード:switch (Vita版あり)
価格:2,750円 ※ダウンロード
ジャンル:人狼ゲームアドベンチャー
プレイ時間:約14時間(真ENDまで)
1.作品説明
『グノーシア』はSF世界を舞台にした人狼ゲームです。1プレイは15分程度で、周回するたびに、主人公及び各キャラクターの配役や展開が変化します。
誰がグノーシアなのかを話し合う会議パートでは、主人公を含めた各キャラクターがそれぞれ名指しで疑いをぶつけたり、かばって疑いを晴らしたりした後、それぞれの判断で最も疑わしい人物に投票します。そして最も得票数の高い人物がコールドスリープされることになります。
その後の移動パートでは、船内を移動し、各キャラクターと会話をすることができます。相手の好感度を上げて自分を信用してもらうも良し、怪しい相手に出向いて探りを入れるも良し、ゲームを有利に進めるために活用してください。
<参考:http://d-mebius.com/gnosias/>
2.評価
項目/満点 | 点数 |
---|---|
ジャンル/40点 | 35点 |
ゲームデザイン/30点 | 25点 |
グラフィック/10点 | 4点 |
音楽/10点 | 6点 |
印象補正/10点 | 7点 |
合計/100点 | 77点 |
77点、非常にお勧めできます。
Vitaで出たあとハードの爆死に飲み込まれた知る人ぞ知る名作。
2020年にSwitchでダウンロードソフトとして発売。
ループ物×人狼×SF
これパッケージの女の子はメインヒロインじゃないのが草生える。
読むよりこれ見たほうが早い
3.詳細
宇宙船の中でループに閉じ込められた主人公(記憶喪失)と相棒(性別:汎)
しかもこの宇宙船には1日1人づつ存在を消滅させる「グノーシア」と呼ばれる存在が紛れ込んでいるらしい。
グノーシアを探しつつ宇宙船の搭乗者の情報を集め、ループからの脱出を目指す。
人狼ゲーム1戦=1ループ
ループによって人狼ゲームを繰り返し、ゲームの合間に登場人物たちと仲良くなり、情報を集めるのがゲームの目的。
ループ毎に自分の役割もゲームの参加者も変化する。人狼側のプレイも重要。
(自分の役割と参加人数、人狼の数は自分で設定可能)
人狼ゲームでの1夜の前に、インターバルとして人物交流があり、シナリオが進む。
4.評価詳細
このゲームはガッチガチの人狼ゲームにアドベンチャー要素を加えた形。
面白い要素としては能力システムだろう。
シナリオも悪くないが、メインはキャラクターの情報集め。
キャラクターがSFの世界観で構築されており、普通に面白い。
(別惑星の人間がほとんど。中にはしゃべるイルカや猫と同化した人間なども)
そのキャラの情報をループと人狼ゲームを利用して集めるのが目的。
キャラの性格は人狼ゲームの行動に反映されているので、有利になる。
しかしこのゲームの特筆すべき点はテンポの良さである。
グノーシアの人狼ゲームは
発言(○○が怪しい)→同調(俺もそう思う)→反論、弁護(違うよ!)
を5セット、役割系(占い師の結果共有など)はカウントしない。
登場人物みんなNPCだし、非常にテンポよく進む。
しかもイベントサーチ機能があり、自分の役割や参加人数などを、イベントが発生する条件に合わせてくれるシステムもあるのでトントン拍子で進められる。
1ループ約8分前後、何回もループを繰り返すのが全く苦じゃない。
人狼ゲームの楽しさと、アドベンチャーゲームの展開をうまく組み合わせた良作だといえるだろう。
以下、能力システムの解説
レベルアップは自分の能力を
・カリスマ(発言のNPCへの影響力)
・ロジック(論理性と記憶力)
・直感(確率で嘘を見抜く)
・演技力(嘘がばれにくくなる)
・かわいげ(吊られにくくなる)
・ステルス(人狼に狙われづらくなる)
で成長させられる点。成長度合いで選択肢も増えるので楽しい。
ガチガチの人狼だが、相手はNPCなので自分のパラメータで戦術で勝負。
NPCも同様のパラメーターを持ち、シナリオの進行で成長する。
振り直しも無制限に可能。
人狼ゲームの結果で経験値がもらえるが、
ループ回数とシナリオの進行度で倍率補正がかかるのでいずれは思い通りに進めやすくなる。
これもテンポを良くしている。